亢進症の症状 | 低下症の症状 |
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暑がり | 無気力 |
汗かき | 意欲低下 |
疲れやすい | 皮膚がカサカサ |
動悸 | 寒がり |
息切れ | むくみ |
指先が震える | 髪が薄くなった |
よく食べるが太らない | 便秘 |
下痢 | 食欲低下 |
神経質になった | 体重増加 |
*3項目を超える場合は、病院での検査をおすすめします。*
病気を悪化させないためにも、早期発見!早期治療が大切です。
甲状腺は首ののどぼとけの下にあり、体の新陳代謝や発達を促す甲状腺ホルモンを合成・分泌しています。
病気は大きく分けると、甲状腺の働きの異常(亢進症=働きすぎ・低下症=働き不足)と、しこりの病気に分けられます。
甲状腺の働きの異常は、甲状腺に対する自己抗体ができてしまうことが原因の一つです。
抗体が甲状腺を刺激し続ける場合は亢進症で、バセドウ病がよく知られており、チェックリストにある亢進症の症状が出てきます。
循環器科や神経科で発見される場合も少なくありません。
病気を悪化させないためにも、早期発見が大切。
まずはこのページのチェックリストを確認して、早目の受診・検査を心がけましょう。
治療方法には、薬・放射性ヨード治療・手術があります。
一方低下症は、無気力、元気が出ないという症状が表れます。
うつ病と間違われる場合もあります。
低下症まで至っていない状態の橋本病は、低下症予備軍として注意が必要。
低下症で妊娠すると子どもの知能発達障害の原因となることがあります。
しかし、治療して甲状腺機能を正常に保っていれば問題はありませんので、医師と相談して下さい。
妊娠の可能性のある方は一度甲状腺機能を調べておけば安心です。
治療では副作用がほとんどない甲状腺ホルモン剤を服用します。
亢進症のバセドウ病、低下状態の橋本病などは、甲状腺全体が腫れてきます(びまん性甲状腺腫)。
部分的にできたしこりは結節性甲状腺腫といい、良性と悪性のものに分かれます。
甲状腺の手術では、術後に声がかすれたりすることがないように、すぐそばにある反回神経という発声に関係する神経に十分に注意する必要があります。